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なぜ今、夫の転職を考えているのか?
今回は、収入を上げることについてお話ししたいと思います。
日々、買い物に行くたびに「え、こんなに値上がりしてるの?」と驚くことはありませんか?
スーパーの食品だけでなく、電気代やガソリン代、幼稚園・保育園代や学用品まで。知らず知らずのうちに、私たちの家計はどんどん圧迫されていってます。
私自身も、マネーフォワードの資産画面を見て「ちょっとずつ貯金が減ってるかも…」と感じていて、焦っていてきました。
夫は真面目に働いているし、ある程度の収入はあるけど、長時間労働に職場ではストレスを感じています。しかも、今後、収入が上がる保証はなく、このままだと子どもの進学費や老後資金に不安が残る——。
そんな時にふと思ったのが、「転職で収入を上げる」という選択肢です。
主婦である私が、こうしたテーマを発信しても、違和感を感じて抵抗がある方もいるかもしれません。
でも、実際に多くの家庭で同じような悩みを抱えてるのではないでしょうか。
「夫婦で働き方を見直す」、そんな時期が来ていると私は感じています。
資産を増やすには、節約して支出を減らす、収入を増やす、そして日々の生活から余ったお金に働いてもらうという3つのステップがあります。
前回、前々回は節約についてお話ししましので、今回は収入を増やすことについて考えてみたいと思います。
転職=リスクという考えはもう古い
「転職って、不安定になるんじゃないの?」
「転職したら収入が下がってしまう。」
転職にそんなイメージを持っている人も多いし、実際に転職はそんなものだという考えが、日本はまだまだ根強くあります。確かに、数年前までは「石の上にも三年」「会社に長くいることが美徳」という考えが一般的でした。
ですが、時代は変わりました。
リストラや早期退職制度が進む今、長く働くことだけが安定とは限らなくなっています。
1つの会社でずっと働いても、役職定年で給料が下がることもあります。
むしろ、変化の早い社会に対応できる人のほうが“真の安定”を手に入れているとも言えるのです。
また、テクノロジーの進化によって新しい仕事も増えました。今の職場にこだわらず、自分の能力やライフスタイルに合った場所を選ぶことは、人生の可能性を広げる選択肢になります。
夫がもっとやりがいのある仕事を見つけて、しかも収入も増えるなら、それは家族全員にとってのメリットになるのです。
収入が上がる転職の3つの条件
では、どうすれば「収入の上がる転職」ができるのでしょうか?
何となく転職活動をしてしまうと、条件が悪くなったり、希望の仕事に出会えないこともあります。だからこそ、以下の3つの視点はとても重要です。
伸びている業界を狙う
転職するに当たって、業界選びはとても重要です。
今後、衰退していく業界に転職しても、収入は上がらないですし、最悪、職を失うこともあり得ます。
ですから、転職するに当たっては、伸びている業界を狙いましょう。
一例をあげると、IT業界や医療系、物流・建設技術など、今後も人手が求められる分野は待遇が良くなる可能性があります。
未経験でも研修制度が整っている企業も増えているので、年齢を問わず挑戦できる環境が広がっています。
スキルや経験、資格を活かせる仕事を選ぶ
転職する時には自分が身につけたスキル、これまで培ってきた経験、持っている資格が武器になります。
もし、別の業界の転職を目指す場合でも、今の仕事で培ってきた経験や知識が何かしら役に立つはずです。
例えば営業スキルを活かしてインサイドセールスへ転職したり、資格を活かして経理系の職種、技術系の職種にキャリアチェンジすることです。
自分の武器を理解して、収入をアップできる転職を目指ししましょう。
トータルで収入を考える
転職先を決める時は、単純に給料の金額だけで判断してはいけません。
基本給だけでなく、ボーナス、家族手当、交通費などの支給されるお金や福利厚生、それ以外にも残業時間や通勤時間、副業ができるかといった、いろんな条件をトータルで考えることが大切です。
多少、収入がアップしても残業時間や通勤時間が増えて、自分の健康を害したり、家族の時間が無くなってしまったら意味がありません。
場合によっては、多少収入が減っても、残業時間や通勤時間が減り、その時間で自分が好きなことを副業にして稼げたら、最終的には「いい転職」と言えるでしょう。
自分にとって、本当に「いい転職を」見つけるために
主婦ができるサポート
会社での仕事と違い、転職活動は自分1人でやらなければいけない孤独との闘いです。
夫が一人で悩みを抱えていると、途中で挫折してしまうこともあり得ます。
そんな時、家族、とくにパートナーである私たち妻のサポートが、大きな力になります。
家計の現状を“見える化”する
今、どれくらいの貯蓄や収入があって、どれくらいなら再就職が出来なくても大丈夫かを確認しておくと、転職活動で収入が途絶える期間があっても、夫婦で安心することができます。
そして、転職後にどれくらいの収入が必要かを明確にすることで、夫も現実的な目標を立てやすくなります。
「年間で○万円は必要」「教育費がこれから増えるから、あと月に○万円は欲しい」など、数字で示して転職の条件を決めやすくしましょう。
転職先の情報収集を一緒にする
何をするにも情報収集は重要です。
実は、私たち主婦はリサーチ力に長けています。
仕事で忙しい夫と違い、日頃からネットの口コミいろいろな情報を調べたりしていますよね。
主婦が企業の評判、転職サイトの使い方など、夫の代わりに調べることも立派なサポートになります。
面接・応募書類のサポート
履歴書の文章チェックや、面接の練習相手になってあげることも妻ができるサポートです。
なかなか身内と面接をすることは恥ずかしいかもしれません。
しかし、第三者目線は大切です。
転職アドバイザーなどを活用すれば、面接の練習もしてもらえますが、妻からのちょっとしたアドバイスで、第一印象を良くなることもあるはずです。
心の支え
転職活動は不安の連続です。
最初から順調に進まないこともあるでしょう。
そんなとき、夫は「自分の選択が正しかったのか。」「このまま上手くいかなかったらどうしよう。」などと不安になるはずです。
そんな時に、「家族が味方でいてくれる」という実感は、何よりも力強い支えになります。
そして「失敗しても大丈夫。あなたを信じてるよ」と伝えてあげるだけで、夫の気持ちは大きく変わります。
転職成功事例:未経験からのチャレンジで年収150万円アップ
私の友人の夫婦の話です。
友人の夫は10年以上、営業職として勤務して、真面目に働いて営業成績も優秀でしたが、給料は頭打ちで上がりません。
子どもの中学入学を前に、友人は将来の教育費に不安を抱え始め、思い切って「収入が上がる会社に転職してみたら?」と夫に相談、最初は迷っていた夫も、徐々に前向きになりました。
営業という仕事にストレスも感じていた夫はITエンジニアの道を選び、オンラインスクールで1年間、徹底的に学んで転職活動を行い、転職に成功しました。
結果的に年収は400万円から550万円に増えたのです。
友人夫婦の転職成功の背景は伸びている業界を選択し、夫の努力もありますが、妻(友人)の「徹底サポート」です。
夜の家事を一手に引き受けたり、夫が疲れている日は温かい言葉をかける、うまくいかない時は励ます、そのような夫婦二人三脚の努力で手に入れた転職成功で「一緒に乗り越えた」という経験で夫婦の絆も深まったそうです。
参考ですが、友人は面接の練習もしてあげたそうですが、旦那さんは妻を相手に練習をすることが恥ずかし過ぎて、本番では全然緊張しなかったそうです(笑)
転職の意味 〜仕事を変えるだけではない〜
今回は収入アップのための方法としての転職を紹介しました。
転職とは、ただ仕事を変えることではなく「今の生活をより良くするための前向きな選択をすること。」だと思います。
収入が上がることで、家計が安定するだけでなく、心にもゆとりが生まれ、家庭が明るくなります。
もちろん、お金だけでなく働き方などのライフスタイルを含めたトータルで判断することが大切だと思います。
また親の転職は子どもにとっての学びにもなるでしょう。
今は、1つの会社にずっと勤務する時代は終わりました。
親の転職を見て、子どもも大人になった時に、自分の選択肢を広げることができるはずです。
「お父さんは挑戦する姿を見せてくれた」「お母さんはずっと支えてくれた」「家族みんなで1つになって転職を乗り切った」という記憶や体験は、大人になってからも子どもの中に残ります。
転職をただの職業の変更と考えず、家族全員で明るい未来に向かって歩いていくものと考えると、さらに前向きに進んでいけるのではないでしょうか。
転職活動にはリスクはない
そうは言っても、「転職に失敗したらどうしよう」「会社を辞めて、転職先が見つからなかったら家族が路頭に迷う」という心配をする人も多いのではないでしょうか?
ここで皆さんにお伝えしたいのは、「転職にはリスクがあるが、転職活動にはリスクはない」ということです。
確かに、転職をして会社を辞めてしまったら、転職先が見つからなかった、転職先の会社が悪かったという時にも取り返しがつきません。
でも、転職活動をすることには何のリスクもありません。
転職エージェントなどに登録して、今の自分の能力・実績に対して適正な報酬を聞いてみたり、今の自分に来る求人を紹介してもらうことにはお金もかかりません。
その中で、自分の求める条件とマッチする企業があれば、その企業に転職すればいいのです。
もし、転職エージェントの話を聞いて、やっぱり今の会社の方が待遇がいい、自分に合っていると思えたら、そのまま会社で頑張るモチベーションにもなります。
このように、転職活動自体は何のリスクもないのです。
ぜひ、1度、転職エージェントに相談してみることをお勧めします。

私たち主婦は、家計を管理し、家族を見守り、日々の生活を支えています。
そんな私たちが「このままでは厳しいかも」「転職したほうがいいのでは」と感じたのであれば、その直感は当たっているかもしれません。
転職は確かに勇気のいる選択ですが、転職活動をすることにリスクはありません。
まずは、夫に「今の仕事、どう? 本当にやりたいこと、ある?」と聞いてみることで新しい未来が開けるかもしれませんよ。