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保険を見直してみましょう

保険に入りすぎていませんか?

保険を契約していない人はいないと思います。

保険も生命保険、医療保険、損害賠償保険、学資保険、個人年金保険といろいろな保険があります。

保険は不測の事態があったときに経済的に困窮しないように入るものですが、保険に入り過ぎている人が多いのが現実のようです。

「公益社団法人生命保険文化センター」によると、日本の1年間の平均保険料は1人当たり約37.1万円だそうです。

これは生命保険だけでなく学資保険や個人年金保険も合わせた額ですが、月額で約3.1万円も支払っている計算になります。

日本の平均年収が461万円ですので、年収の8%、実に約1割を保険に使っていることになります。

しかし、皆さんが契約している保険は本当に必要ですか?

実は、日本のほとんどの家庭が、自分たちが契約している保険がどんなときにいくらくらい支払われるかということを把握していないというデータがあります。

これだけ大きな金額を支払っているのに、どのような補償があるのかも把握していないのは、何の商品かも分からずにお金を払っているだのと同じ状態です。

どんな保険に入っているかを把握していないと、いろいろな保険をどんどん契約してしまいがちです。

医療保険や生命保険に支払う保険料で家計が苦しくなってしまう「保険貧乏」という言葉もあるくらいです。

心当たりのある方は、保険料で生活のゆとりがなくなったり、将来のための貯蓄ができないといった状況にならないよう、自分が契約している保険を見直しましょう。

保険の役割

一般の家庭の個人がという前提になりますが、保険の基本的な役割は、発生する確率は低いが発生したら生活が破綻してしまうくらい損失が大きいものに備えるするためものです。

例をあげると

  1. 子どもが小さいときに大黒柱が亡くなってしまい、生活ができなくなる
  2. 自動車で事故を起こして、多額の賠償金を請求される
  3. 火事で家や家財道具が燃えてしまう

といった状況に対して備えるものです。

これ以外のものについては、貯金などで備えるものです。

このように考えてみると、必要な保険は限られてきます。

また、保険は保障額が大きくなればなるほど、保険料も高くなります。

ですから、必要な保障額を把握して、必要な分の保険を契約するのが基本です。

必要な保険

このように考えると、本当に必要な保険は限られてきます。

上で説明した発生する確率は低いが発生したら生活が破綻するくらいの損失に備えるものになります。

具体的には、下記の3つ(一部の人には4つ)の保険が、必要な保険になります。

なお、すべての保険は掛け捨てが基本です。

掛け捨てじゃない方がお得だと思われるかもしれませんが、掛け捨てじゃない保険は

保険は保険、貯蓄は貯蓄、投資は投資と分けて考えることが大切です。

必要な保険

  • 生命保険
  • 自動車保険
  • 火災保険
  • 医療保険(医療費のための貯金が貯まるまで)

生命保険

必要な保険の1つ目が生命保険です。

生命保険が必要な家庭は、家計を支えている大黒柱に万が一があったときに、残された家族が生活ができなくなってしまう家庭には必要です。

家庭の収入の柱が無くなってしまうケースに備えて保険に入りましょう。

生命保険を選ぶときの注意点は、

  1. ネット保険で契約する
  2. 保険の金額は必要最小限
  3. 死亡保障以外のオプションは基本不要

です。

どの保険を契約するときにも共通することですが、基本、ネット保険の会社(インターネットだけで募集・契約できる保険会社)から選ぶようにしましょう。

保険の代理店や営業担当者と対面して契約するタイプの保険会社の保険料は非常に割高です。

代理店の紹介料や保険会社従業員の人件費は、私たちが払う保険料から支払われています。

人を介さずにインターネットだけで契約できるネット保険が安いのは、当たり前のことです。

ただし、会社と提携している保険会社の方が条件がいいケースもありますので、そのような保険がある場合は比較してみる価値はありますが、ほとんどの人には、ネット保険が最適解になると思います。

わが家は、夫の会社の提携保険の条件が良かったので、現在はそちらを契約していますが、もし、夫が転職した場合はFWE生命のFWE収入保障保険を契約するつもりです。

保険金は、保障が終わるまで、毎月、年金形式で支払われるので、保険金を一度にもらって使いすぎてしまう心配もありません。

自動車保険

自動車を持っている家庭に、自動車保険は必須です。

もし、自動車で事故を起こしてしまうと、多額の損害賠償を請求される可能性があります。

人を怪我させたり、死亡せてしまった時はもちろんですが、高価な車や建物を壊してしまった時に、多額の賠償が求められることは、私でも想像がつきます。

自動車には自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)がありますが、これは人を死亡させたり、怪我をさせた場合に支払われるもので、物を壊してしまった時の賠償は対象となっていません。

しかも、対人の賠償も死亡が3,000万円まで、怪我が120万円までしか支払われないので、正直、補償額も足りません。

自動車保険は、対人・対物無制限が必須です。

私は、車両保険は付けていませんが、もし、事故に遭ったときに車両保険がないと車が無くなって困るという人は車両保険を検討してもいいかもしれません。

ここでも、ネット保険がお勧めです。

カーディーラーの紹介や保険の代理店などから契約すると、保険料は高くなってしまいます。

わが家は、車とバイクを1台ずつ所有していて、車はSBI損保、バイクはチューリッヒ保険のスーパーバイク保険を契約しています。

普通に代理店で契約していた時と比較して、年間10万円程度、保険料を削減できていると思います。

自分で最適な保険を探すのが難しい場合は、自動車保険の一括比較サイトバイク保険の一括比較サイトもあるので活用してみてください。

火災保険

全ての家庭に必要な保険の3つ目が火災保険です。

火事に遭うということは、起きる可能性は少ないですが、起きてしまうと生活が破綻してしまいます。

まず、住んでいた家や家財道具が燃えて無くなってしまいます。

特に、持ち家の人にとって家が無くなることは、持っている財産の大半がなくなることを意味します。

賃貸住宅の人も家財道具の多くが無くなることは、家以外の財産の多くも無くなってしまうことになりますし、もし、火事の原因が自分や家族にあれば、損害賠償を請求される可能性もあります。

賃貸住宅の場合、賃貸契約をしたときの不動産屋さんが紹介した火災保険に契約しているパターンもあると思いますが、多くの場合、ネット保険と比較して割高なケースがほとんどです。

同じ保障なら、少しでも安い保険を選びましょう。

もちろんネット保険から探すのが基本です。

わが家は日新火災海上のお部屋を借りるときの保険を契約しています。

火災保険も一括見積もりで比較できるサイトがあるので、そちらを活用してもいいと思います。

医療保険

あとで説明しますが、日本は国民皆保険の国で、国民全員に健康保険に加入しています。

基本的に病気や怪我をしたときの保険で備えるのではなく、医療費は貯蓄でまかなうべきものです。

例外的に医療保険を契約してもいいのは、貯蓄が全くなく、大きな病気や怪我をしたときの医療費を払うことができない人です。

ただし、この場合も医療費を支払えるだけの貯蓄を貯めたら、その医療保険はやめてしまって大丈夫です。

わが家は医療保険を契約していませんが、もし、医療保険が必要なら、ネット保険の中から保険料が安いものを探すと思います。

日本は国民皆保険の国

なかなか意識しづらいかもしれませんが、私たち日本人は生活しているだけで、すでに健康保険に入っています。

この健康保険は、非常に強い保険で、全国どの病院で診察を受けても、医療費の負担は3割(又は2割)ですみます。

また、高額療養費制度という制度があり、1か月の医療費が高額になった時も、個人が負担する保険料の上限は約10万円(収入によって変わります。)です。

このような保険制度があり、国民が平等に医療を受けられる制度は世界でも珍しいです。

ちなみにアメリカにはこのような制度がないので、お金持ちはいい医療を受けられ、お金を持っていない人は満足な医療も受けられないのが現実ですが、日本が誰でも平等に医療を受けることができます。

このようなに健康保険制度を理解すると、民間保険の必要性の考え方も変わるのではないでしょうか?

まとめ(保険は安心を売るビジネス)

みなさんは何のために保険に入っていますか?

同じ説明の繰り返しになりますが、保険は起こる可能性は低いけど、起きてしまったら生活が破綻する事態に備えるためが基本です。

でも、周りを見ていると「保険に入っていると安心だから。」という理由で保険を契約して、契約している保険の内容を把握していない人が多いように感じます。

安心を買うという考え方も間違いだとは思いませんが、安心を買うためにお金を支払い過ぎると、家計が苦しくなり、逆に将来に備えることもできなくなってしまいます。

入っておいたら安心だからと、営業の人から勧められるままにいろいろな保険に入って、さらにいろいろなオプションを契約していくと、支払う保険料が高くなってしまうのです。

保険料は、住宅費、通信費と並ぶ継続的に支払う固定費です。

一旦、高い保険を契約してしまうと、そのまま保険料を支払い続ける人が多いですが、逆に見れば、一旦、見直してしまうと、その節約効果がずっと続くことを意味します。

みなさんも、ご自分が加入している保険を確認して保険の見直しをしてみてください。

保険料を支払い過ぎている人は、かなりの節約効果が期待できるはずです。

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