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子どもの育て方
この本は、『頭のいい子が育つパパの習慣』という本を書いている清水克彦さんが、そのママ向けのバージョンとして書いたものです。
元々は、夫が『頭のいい子が育つパパの習慣』をたまたま見つけて、読んでたのですが、ママ版もあるということで、私のためにわざわざAmazonで注文してくれました(笑)
実際に読んでみたら、いい内容だったので、自分のメモを兼ねて、この本を読んで、私がいいなと感じて、娘をこんな風に育てていきたいなと思った内容を書いてみます。
本の内容
子どもは誰もが、いろんな才能を持っており、その才能を伸ばしていくためには、子どもを「素直な子」や「がまんできる子」に育てる必要があるそうです。
それと同時に「子どもらしい子ども」「いきいきとして目が輝いている子ども」に育んでいくことが大切です。
そして、子どものベースができた後に、子どもが自分の頭で考え、積極的に取り組もうとする「やる気」を引き出し、親が子どもに望んでいる学力アップにつなげていきます。
『ママ』という存在の重要性
ママはパパよりも子どもとの接点が多く、精神的にもつながりが深い存在です。
そして、子どもも、パパよりも一緒にいる時間の長いママを観察しているそうです。
だからこそ、ママの存在は子どもの能力を伸ばすのに大きな役割を果たすことになります。
各章の内容
子どもを素直な子にするママの習慣(第1章)
- 著者は、仕事柄、政財界やスポーツ選手などあらゆる分野で成功した人と会う機会が多く、そういった人たちは、素直な性格で、ここぞというときに我慢できる人が多いそうです。
- 性格が素直だと、親や先生などの周囲の人の教えを聞くことができるので、自分を伸ばすことができます。
- 我慢できる子どもは、「遊びたい」などの気持ちをセーブして、その時にやるべきことをやれるようになり、そのような子どもは、自分が持っている才能を最大限に伸ばすことができるようになります。
- きちんとあいさつができる子どもに育てることも、『素直な子ども』『頭のいい子ども』に育てることにつながります。
- 著者が、小中学校受験の現場を取材する中で、『挨拶ができる子=頭のいい子ども』という図式が当てはまっており、一歩進めて『挨拶ができる子=素直な子ども』ともいえるそうです。
- 挨拶の基本である、オアシス言葉(「おはようございます」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」)を正しく使える子どもは、周囲の言葉を素直に聞いて、周囲から愛される人間になります。
- 他人の前で自分の子どもをほめることも、素直な子どもに育てるために大切なことです。
- 親は、他人の前では謙遜して、自分の子どもをけなすような話をしてしまいがちですが、子どもはその言葉をストレートに受けて止めてしまいます。
- 他人の前で子どもをほめることで、子どもは勇気づけられ、ママの言うことを素直に聞き入れてくれるようになります。
- 約束やルールを守らせて、努力の先に成功があることを教えることが、大切です。
- 我慢できる子どもに育てるには、子どもに約束やルールを守らせることが重要になりますし、そのためにはママ自身も、日頃から約束やルールを守るようにしなければいけません。
- そして、子どもに「決められたことを継続する」「努力して続ける」が成功につながることを教えてあげましょう。
いきいきした子どもに育てるママの習慣(第2章)
- 朝夕のご飯はしっかり食べさせることが大切です。
- 文部科学省の調査で、朝ご飯を「しっかり食べる子ども」の方が「食べない子ども」よりも学力が高いという結果が出ています。
- 夕食についても、バランスの良い食事を食べている子どもの方が、学力・体力が高いので、子どもの食生活には気を付けなければいけません。
- 高学年になるには夜9時まで、高学年でも午後10時までに寝かせることで、睡眠時間を確保しましょう。
- 7~9時間くらいの睡眠時間をとったグループのほうが、睡眠時間が短いグループよりも学力テストの平均点が高くなっています。
- 今は、メディアの発達などで、夜更かしをしやすく、社会全体が睡眠不足の傾向があるので、親も気を付けなければいけません。
- 子どもが興味を持ったものはとにかくやらせてみましょう。
- 子どもが「やってみたい」と言ったものをやらせてみると、子どもはいきいきとしてきます。
- その中で、最後に残ったものを継続させればいいし、いろいろな経験をした子どもはしっかりした子どもに育ちます。
- 子育てを自分自身を実現するものにしてはいけません。
- 親は、子どもが周囲からほめられると、自分自身がほめられたと思ってしまいますが、その気持ちで子どもを伸ばそうとすると、子どもにプレッシャーを与えてしまいます。
- ママが無条件で子どもを愛しているという気持ちをダイレクトに伝えましょう。
子どもの「やる気」を引き出すママの習慣(第3章)
- 子どもに聞こえるようにほめることは、こどものやる気を引き出します。
- 「聞こえるように」というのは、直接ではなく、間接的にほめることです。
- 面と向かってほめるよりも、周囲から聞かされるほうが効果があがります。
- 良い点を具体的に何度もほめてあげましょう。
- ただ単にほめるのではなく、具体的に「こんなところがえらい」と何度でもほめれば、子どもはどんどんやる気を出しますし、自分の長所を自覚できるようになります。
- 「×」より「〇」の部分を評価してあげましょう。
- マイナスの部分を指摘するのではなく、少しでもよくなったことがあれば、そこをほめてあげることで、子どもはやる気を出せるようになります。
- 目標を子どもに決めさせて、達成感を味わわせてあげましょう。
- 大人も同じですが、社員のやる気を引き出させるのに、「小さな成功体験をたくさん積ませる」という方法がありますが、それと同じです。
- 子どもが達成できるくらいの目標を立てさせ、それをクリアさせることを続けましょう。
学力アップさせるママの習慣(第4章)
- 「決まった場所」「決まった時間」に勉強させることで、子どもに勉強を習慣化させましょう。
- ママ自身も、子どもが勉強を習慣化できるように、子どもに時間を合わせてあげましょう。
- 覚えさせるより考えさせることが大切です。
- 最近では、学校の入試や企業の採用試験でも、知識だけでなく思考力を求められます。
- 子どもに、「できた喜び」「できない悔しさ」を体験させることで、問題が解けたときの達成感を実感させましょう。
- 子どもが成功体験を繰り返すと、勉強が面白いものと感じるようになり、そうなると学力はアップしたも同然です。
- 得意科目を徹底的に伸ばすことで、苦手科目もできるようになります。
- 得意分野を伸ばせば伸ばすほど、子どもの自信につながり、その自信が苦手分野にもいい影響を与えるからです。
- 「ママに教えて!」で子どもに復習させましょう。
- 子どもが、学んだことをママにに教えることで理解が深まりますし、ママも子どもの理解度を把握することができます。
- 「親はなくとも子は育つ」ということわざがありますが、ゲーム機や携帯電話などがあふれている今の時代は「親がきちんと導いてこそ、子どもは伸びる」時代です。
- 親がしっかりと、子どもの強みや弱みを把握して、ある程度の計画性を持って、子どもの学力アップを図っていきましょう。
働いているからこそできるママの習慣(第5章)
- ママが自分の仕事について子どもに語ることで、「何のために働いているのか」「お金を稼ぐということはどういうことか」「世の中の役に立つことがいかに重要なことか」などの生きていくうえでの指針を身をもって示すことができます。
- 仕事で子どものための時間がなかなかとれないママも、仕事の合間を縫って、職ばから、「ママはあなたのことを大切に思っているよ」というメッセージを伝える電話やメールが、子ども心に響きます。
- 帰宅してから、寝る前のわずかな時間の、食事中やお風呂の中、布団の中での時間を大切にして、コミュニケーションをとる時間にしましょう。
- 休みの日は、思いっきりママになって、子どもと一緒にお出かけやお菓子作りなどをして、特別な時間を過ごすようにします。
- ママ自身が、仕事を頑張るだけでなく、将来への夢を持ち、毎日をいきいきと過ごすことで、その姿を見た子どもたちも、明るく前向きな気持ちになることができます。
実践したい合言葉
子どもを素直な子にする「ア行」の言葉
ア行の言葉をかけることで、子どもは自分が認められているという気持ちを持たせることができます。子供の心に大きな自信がつく言葉です。
あ ~ ありがとう
い ~ いい子だね
う ~ うまくなったね
え ~ えらいね
お ~ 面白いね
子ども自己肯定力を高める「サ行」の言葉
上の「ア行」の言葉と同様、子どもに自分自身を肯定させ、孤独感を癒すことができる言葉です。これらの言葉をかけてあげることで、子どもの気持ちも安定し、ママの言葉を素直に受け入れられるようになります。
さ ~ さすが
し ~ 信じられない
す ~ すごい
せ ~ せっかく〇〇したのにね
そ ~ そのとおり
やる気を引き出す3つの「M」
「待つ」 ~ 子どもの「やりたい気持ち」を尊重して、自分から動くのを待つ
「任せる」~ あれこれ世話をやかず、自分のことは自分でするようにする
「見守る」~ 子どもに小さな成功体験で自信を持たせ、子どもが自分の力で伸びようとする姿を見守る
学力アップの秘訣は、ママと一緒に「はみがきよし」
茨城県の静小学校という、公立校で実践されている教育方針で、小規模の学校ですが、この方針を実践して、学業成績が近隣自治体の中でトップクラスになったそうです。
は ~ 話す(子どもとしっかりと話す)
み ~ 見る(博物館や美術館などで本物を見せる。実際の場所に連れていく)
が ~ 書く(感想や受けた印象を文章に書いてみる)
き ~ 聞く(子どもの話にじっくりと耳を傾ける)
よ ~ 読む(一緒に本や新聞を読む)
し ~ 調べる(インターネットではなく、辞書や辞典で調べる)
まとめ
親はみんな、自分の子どもの能力が高くあって欲しいと願っていうものですね。
この本のタイトルは「頭のいい子が育つ」となっていますが、子どもを育てるためのベースとなる指針が分かり、学力だけでなくスポーツ、芸術など、あらゆる分野の能力を伸ばすのにつながるものだと思います。
本には、子どもを伸ばすためのママの習慣が60項目書いてありましたが、私が良いと思った部分を抜粋で書いたので、全部は書けていませんし、読みにくかったかもしれません…
興味がある人は、ぜひ本も読んでみてください。